「立ち上がろう、立ち上がることができるなら。続けよう。続けることができるなら」――
震災下の列島においてチャリティとして打ち合わせなしの即興で創作された共作小説。
印税全額寄付。(出版社HPより)


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BACK 2 BACK /いとうせいこう・佐々木中
河出書房新社 / 1,470円(税込)


いとうせいこうと佐々木中によるBACK 2 BACK。
他人の余分な解説は無駄かと思いますので、「前文」部分を転載させて頂きます。






 

2011年3月27日、東日本大震災の余震がつづき、福島における原発事故が刻々とその余波をひろげる最中に、いとうせいこうと佐々木中はこの企てを開始した。それぞれ一章ずつ、打ち合わせなしの即興でひとつの小説を書き上げ、佐々木中の公式サイトにおいてリアルタイムで募金を求めるというものである。10月14日、いとうせいこうの手になる第10章アップロードによってこの企ては一旦停止している。

その空間で成立した「Back 2 Back(仮題)」という小説に、両者独自の「11章」にあたる「対話」「今生にも」を加えて校訂を施した決定版が本書『Back 2 Back』である。
両者の印税および装幀者の報酬の全額、および河出書房新社の利益の一部は被災者へ寄付される。

震災下の列島において、チャリティとして、このような日本語言語藝術における一種の実験を行うことに、われわれは意味を見出す。それがいかにささやかな実験であろうとも。

この小説は、ヒップホップの即興の技法に影響を受けている。しかし内容はヒップホップとは直接の関係はなく、ヒップホップカルチャーに詳しくない読者にも開かれたものとなっている。タイトルの「Back 2 Back」とは、複数のDJが1曲ごとに、相手の出方を見ながら交互に曲をかけて行くことで、「フリースタイル」と同じく、ヒップホップの即興技法の一つである。

いとうせいこう
佐々木中
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